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日々、腐った脳ミソをどうにかできないか画策中。


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 高橋克彦の「火怨」。
 いや、まさか歴史で勉強した坂上田村麻呂に萌えることになるとは・・・。
 蝦夷の土地の侵略を許さず朝廷に反旗を翻したアテルイたちの物語ですが、上巻を読み終えて、何だか、(文章がやさしいせいか)やっていることが生ぬるいなぁと思っていたのが、下巻に入って宿敵・坂上田村麻呂が出てきたところからぐんと話が盛り上がり、そして・・・。後半はマジ泣きでした。
 歴史上、唯一、朝廷(天皇)に逆らったとして最近まで扱うことさえタブーとなっていたらしい蝦夷の戦いの歴史。東北人は必読です。また、腐女子的にもいろいろと深読みできるので、二度おいしいという。
 個人的には、アテルイの右腕の飛良手と田村麻呂の側近の御園がタイプです。
 
 次に読んだのが、宇月原晴明の「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」。日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
 この作者の作品は、「安徳天皇漂海記」を読んでみてダメで(・・・)、二度目の挑戦だったけれども、どうも相性が悪いらしい。他の人の評価は良いみたいですが。
 ローマ皇帝ヘリオガバルスと織田信長はともに古代シリアに発生した暗黒の太陽神の申し子であり、両性具有であったという話。
 一時期、信長にハマり本を読み漁った経緯があるので、この説は、何とも・・・。両性具有は良いとしても、より女として信長を描き、その書き方も妙に女々しくて読んでいて唸ってしまった。
 また、時代の流れも歴史に詳しくないせいもあって、よく飲み込めず、しまいにはヒトラーまで出てきて、またまた、うーん、と。
 
 この次は、松尾芭蕉。
 なぜか今、時代物ブームらしいです、自分。

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 家に帰ったらアマゾンから三輪士郎さんの「DOGS」が届いてた。
 仕事場の昼休みに読もうかしら。今日は、他にも7冊(・・・)ほど買ったのでしばらくはホクホク。明日、Dステの入金を済ませることを忘れた故のドカ買いですよ。

 今日は、平岩弓枝さんの「犬のいる窓」。
 平岩さんというと時代劇のイメージが強いけれど、これは現代(といっても、発売は1990年)もの。
 高台の住宅街で愛犬たちが次々と毒殺される事件が相次ぎ、元・警察官で犬の調教師の大山と動物病院の医者である小柳の幼馴染みコンビが事件解決に乗り出すというもの。
 はっきりいって、ミステリーとして楽しむにはあやふやなことが多いし、調べればすぐ分かるようなことなんだけれども、この大山&小柳コンビが良い!
 この小柳、小学校のころから実は大山のことが大好きで、女好きな大山を苦々しく思い、大山と女性のチョメチョメを邪魔させようと自分が躾けた犬を仕向けたり。大山は大山でそんなことされたら小柳の顔がチラついて結局、役に立たなくなってしまったり(笑)
 小柳の女性嫌い&嫉妬深さは半端ない。そして大山も嫌だ嫌だ言いながらも小柳に付き合ってくれるし、小柳が暴漢に襲われたと知ると「あたふたと」病室に向かったり。なかなか良いコンビです。
 思わずニヤリですが、大山はなかなか釣られてくれない(苦笑)けれど、それも時間の問題かも。

 そして、枡野浩一さんの「淋しいのはお前だけじゃな」。
 「淋しいのはお前だけじゃない」じゃなくて、お前だけが淋しいんだと言い切るところが枡野節。
 イラストがトモフスキーなことにもびっくり。
 中学生のとき、CD借りて聞きました。まさか、イラストも描くとは・・・。
 枡野さんの毒々しさが嬉しい。結婚して離婚もしちゃって、最近の作品は、こう考えてみるとまるくなったなぁと(笑)
 クールで毒気のある短歌が好きな方は、ぜひ。

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 この頃、豊島ミホさんが良い!
 「日傘のお兄さん」。
 表題作のこの話。島根にいたころ、小さかったなっちゃんは竹やぶで毎日のように日傘をさしたお兄さんと遊んでもらっていて、両親の離婚に伴い東京に来てからもそのことばかりを考えていた。
 夏休みの前のある日。
 家に帰ると、玄関の前に日傘のお兄さんがいて、その日傘のお兄さんは、ロリコン男として掲示板をにぎわせていた・・・というもの。
 なっちゃん中3。ツッコミ。日傘のお兄さん24歳。ちなみに、ニート・引きこもりでロリコン気味の眼鏡。だけど、けっこういい男。逃げるためなら女装もします。
 もう、萌えですよ。
 豊島ミホさんの描く男女っていうのはイヤミがなくて、こんなひねくれた私でも楽しめるという。おまけに文章がしもやけになったときのようにヒリヒリしていて切ない。
 なっちゃんが男前な性格で、同級生の野球部の宮川とのぎこちない((机の)こっちから入ってくんなよ~、みたいな)関係もいいし、二人であのときの竹やぶを見に行こうという逃避行の中での昔行った子どもっぽい遊びも、お兄さんの読み聞かせも、ラストのキレっぷりも大好きです。あ~、好きだなぁ。
 短編集なので、他3編。
 ファンタジーっぽい仕上がりの「あわになる」も良かったけれど、小学6年生の大人一歩手前の女の子と東京からの転校生で一つ年下の子の、切ない恋話の「すこやかだから」が、たまらなく良かった。
 出会えて良かったなぁと思える作家さんです。豊島ミホさんは。
 同郷だし、同年代だし、がんばって欲しい。

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 ランガン&ルイルイの「ブルーシーツ」。
 2公演共に最前列で今から胃が痛い近藤です。
 
 今日は暇すぎて本を3冊も・・・。
 1冊目はやっとすぎる「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊)
 ミステリ要素は地味だけど、おもしろかった!読ませるミステリーが好きな私には、もってこい。最高のエンターテイメント作品。
 立て続けに起こる手術中死。執刀医の桐生自らが監査を要求し、万年講師の田口が調査に乗り出す。というもの。
 現役医師が書いているというだけあって専門用語も詳しく説明されていて、かといって硬くなくスラスラと読めるし、途中から出てくる白鳥が良い!医療系の変人というと「イン・ザ・プール」の伊良部なんかが有名だけれど、白鳥は、ちゃんとこっち側の人間でありながら、かなり魅力的な変人で、読んでいてワクワクする。桐生&鳴海義兄弟という腐女子要素もあり。私はやっぱり爬虫類系の氷室先生が・・・、好きです。
 2冊目は坂東眞砂子の「狗神」。
 近親相姦の嵐。
 ホラーというか、風土記?
 3冊目は「だりや荘」(井上荒野)
 あんまり本屋では見かけない作家さんだけれども、「学園のパーシモン」を読んでから気になって読んでみたら・・・!
 美しい姉(引きこもりがち)と不妊症の妹とその夫は、山奥のペンションで微妙な三関係を続けていた。そこに翼という青年がやってきたことで除々に均等が崩れていき・・・。大人の恋愛もの?
 妹の杏を心から愛していながらも姉の椿とも関係を続ける迅人は、と書けばかなり嫌な奴なのに、ムカつくのに、かっこいいんです・・・。やられた・・・。椿も杏も翼くんも、みんな清くて、どこか穢れている。
 井上さんは、男女の書き方がクールですごく好きです。
 「学園のパーシモン」も、地味だけど意思のしっかりした女の子に一癖も二癖もあるイケメンくんという関係が好きな人にはオススメ。

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 仕事の帰り道、郷土料理さんをやっている友人の元へ行き、京都へ行きたいねと盛り上がるも、
 京都良いよね~。行きたいよね~。そうだよねぇ~。二条城もう一回見たいねぇ~。舞妓さんなりたいねぇ~。じゃあ、行くか。

 二年後くらいに。

 と、実行する可能性は0に近し。
 うーん。

 今日は、ドラマ「アンフェア」の原作の「推理小説」と地元が同じな豊島ミホさんの「檸檬のころ」を読む。
 「推理小説」は、期待が大きすぎたからなのか・・・、あー、みたいな。
 あれは、小説なんだろうか。脚本畑の人ということもあってか、脚本を読んでいるよう。まず、視点が動きすぎ。無意味なキャラが多い。雪平というキャラは良かったけど、どうして一目置かれるのかがよく分からない。検挙率一位っていうわりには、何もしてないし。というか、あんなことしたら、組織社会の警察だったら、すぐクビでは?犯人も出てきた瞬間に分かった。犯人の動機もまるで理解できないというか、こじつけ?うーん。さらっと読む分にはいいけれど、何も残らなかったなぁ・・・。ミステリでもないし、警察小説でもない。雪平小説?
 反対に、期待せず読んだ「檸檬のころ」が個人的に大ヒットだった。
 一言で言えば、ヒリヒリする青春物。高校時代に良い思い出がないと語る作者だから書けたのかもしれない。一つの高校を中心に少しずつ登場人物がリンクしていて、あぁ、と胸が痛いくらいに切ない。
 作中に、高校生の恋人同士なんて、そこら辺で適当な相手みつけて、適当に恋愛してるだけでしょ。みたいな嫉妬半分みたいな嫌な感情の持ち主の私が、胸キュン。痛い、痛いけど、嫌な痛みじゃない。
 友情だったり、恋愛だったり、将来の夢だったり。地味なんだけど、より私に近い感情が、そこにはあった気がする。

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 11月に加藤良チンが舞台出演?!しかも、共演が伊藤陽祐さんに森山のエージさん?!日にちは?!あぁぁぁぁ…。柳とかぶらないぃぃぃぃ…。かぶってたら乙女ロードぶっ飛ばして行ったのに神様は私にやさしくない。

 前回、話していた「鎮火報」読み終わり、今は、話題の森見登美彦の「太陽の塔」(別名:ストーカー日記)を読んでいます。「鎮火報」は、普通におもしろかったんだけれども、ラストの仁藤兄さんの行動はなぁ。冷めてしまった。やっぱり、星野さんかなぁ。
 ホモテイストが漂うのは、まぁ、好物なのですが、この話には余計だったかな。雄大×仁藤兄さん?雄大×星野さん?雄大×いい人小坂?いや、裕二×雄大か?まさか、雄大×守?といろいろ考えては見たけれど、どれもしっくりとこず。作者的には、雄大×仁藤兄さん(ツンデレ?)なんだろうけれど、仁藤兄さんには、最後まで格好よく崩れないでいて欲しかった。過去にかんじがらめになっていたのを雄大に救ってもらってっていうのは理解できるけれど、正直、がっかり。あそこで萌える人は萌えるんだろうけど、どうだろう。
 ミステリーとして読むには放火犯の動機もいまいちハッキリとしないし、不法滞在の外国人問題を扱うにしてはテイストが軽かったのも気になる。まぁ、続編があるらしいし、読みますが。なんだかんだと、恩さん作品は好きなんです。
 の前に、篠田真由美の短編集。蒼!蒼ですよ!――の前に、ストーカー日記。

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 今年入って記念すべき?90冊目は、日明 恩 の「鎮火報」。その前に読んだカール・ハイアセンの「HOOT ホー」もおもしろかった!外国文学が苦手な私でも充分に楽しめたのは、名前が統一されているというのも大きかった。外国文学は、呼び方がちょこちょこ変わったりするので読みにくかったりするけれども、登場人物も少なかったのでそんなこともなく、少年の青春ものに環境問題も組み入っていたり、さすが、アメリカの書店お勧めNO.1小説。キーワードが、裸足で走る少年っていうのも、萌え。いや、そういう話ではないけれど。個人的には、ロイ(主人公)のパパ。法務省に勤めるエリートで知的なのになかなかユニークでかっこよかった。
 日明 恩は、前作の「それでも、警官は微笑う」がおもしろかったので、今回も期待。ヤル気のない消防士がどう成長していくのか楽しみ。
 1ヶ月10冊平均かぁ。暇だなぁ。漫画も入れたら大変なことになる。
 えらいこっちゃ。

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