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日々、腐った脳ミソをどうにかできないか画策中。


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 「今、何読んでるの?」と聞かれて困るときがある。
 大概、そういうときは怪しげな本を読んでいるのだけれど、今回も、そう。
 だって、「ホモセクシャルの世界史」を読んでるなんて、人前じゃあ、とても・・・。
 ここ一週間、南方熊楠の「男色談義」から始まり、「ホモセクシャルの世界史」、「武士道とエロス」と立て続けに濃ゆいものを読み続け、胃もたれを起こしそうな感じですが、なかなか感慨深いものがあり、その中でも特におもしろかったのが、「武士道とエロス」。学問書なのに、サラッと読めるし、あらら、この人も?というおもしろみもあります。
 ほとんどが、戦国時代(もっとも男色が盛んだった時代)についてですが、昭和初期の文壇でのいろいろだったりも書かれていたり。
 あの川端康成先生も学生時代に経験しており、しかも、相手に対する恋心を学校の作文の宿題として提出していたというから驚き。けっこうな内容ですよ、先生?(苦笑)森鴎外が先輩に迫れられて父親に訴えてみたり、志賀直哉さんは実体験を小説にされたり。この時代の作家は、けっこう実体験を小説にすることが多かったらしく、モデルにされても、さほど怒らなかったというのも不思議。いい思い出として記憶に残っているものだったとか。なんていうか、おおらかだなぁ。
 戦国時代から江戸にかけては、戦という男だけの世界があったので、自然とそういう形が生まれたらしいけれど、その時代の学者が推奨していたり、美少年を巡る刃傷沙汰が跡を絶たなかったというから。
 「お宅の息子をもらいたい」と平気で家に来たとか、拒まれたところでヘコたれるどころか、無理やり夜這いをかけにきて、しかも隣の家族はそれを平気に思っているというから、それにはさすがに驚いた。いいのか?
 おもしろかったのは、有名な松の廊下の事件が、浅野さんの稚児を巡るいざこざが原因という説があるという話。
 ヨーロッパの方ではかなり早い時期から同性愛は禁止されていたけれど(政治に利用されたり、宗教に利用されたり・・・)、日本では罪に問われることはなく、外国から来た人たちは、あまりにも公然と行われている同性愛にびっくりして、かなりの文献に残しているとか。あんたたちの文化はおかしい!と叫んだ外国人に、「それは、あなたがその楽しみを知らないから」と言い返すなんて、しびれる(笑)日清戦争時に、日本兵たちが堂々と腕を組んだり、手をつないで歩いている姿も多々見られたとか。敵国はびっくりしたらしい。
 日本は、小さな島国ながら戦いが多く、男だけの世界が長く続いていたからこその風習なんだろうけども、伝統や技を伝えるのにもそういう密な関係は必要だと思うし、だからこそ素晴らしいものが生まれてきたんだと思う。
 女がそこから排除されてしまうのは悲しいけれど、やはりおもしろいもんですなぁ。

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