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日々、腐った脳ミソをどうにかできないか画策中。


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 月9「ヴォイス」。
 しょっぱなから羽井×桐畑キターーーー!!
 悶えまくりですよ。
 おかげで突発的に話を作ってしまいましたよ。
 今、何時だっていう話ですよ(AM7時半)。これから仕事ですよ。
 早くDVDで見たい。
 そして、公式の瑛太の「遠藤くん大好き」発言にはびっくり。そっち?(笑)

 「甘い声」

 ドアをあけるとヤクザ――ではなく、ヤンキー――でもなく、同じ法医学ゼミの羽井がいつものいかめしい顔で、いつものようにアゴを上げて人を見下すように立っていた。
 「は、は、は、羽井――」
 「くん」と言い終わる前に、ズイと体を入れて勝手に玄関に上がるとひとこと、
 「キッチン貸せや」
 とすごんで見せる。
 「な、な、な、何で」 
 言い終わる前に、そしてそれに答えることなくキッチンと呼べるほどのスペースもない場所へ入る。強引なのはいつものことだが、アパートへ彼が一人で乗り込んでくることは、今回がはじめてだった。何かのどっきりなのか。他のメンバーはいないのかとキョロキョロしていると、
 「動くな」
 ドスの効いた声。「気が散る」
 この人、絶対、ヤクザになった方がいいよ。と思うが、絶対に口にはしない。「はい」と小さくうなずき、おとなしく座る。
 キッチンから聞こえてきたのは、包丁を研ぐ音なんかではなく、ブチュ、ブチュと何かを絞り出すような不細工な音だった。
 「あのー」
 たまらず立ち上がり、声をかける。部屋を満たしはじめた甘い匂いに鼻が動く。
 「さっきから何してるんですか」
 おそるおそる覗いた先には、まるくて黒いもの。――チョコレートケーキだ。思わず、クリームを絞る羽井とケーキとを交互に見比べる。一度見て、もう一度見る。
 「え?」
 「何だよ」
 「ええ?」
 「で、何だったの」
 レタスにはドレッシング、キャベツにはソース、そしてトマトには塩。と器用に振り掛けると、大己は満足げに口元を緩めた。
 「だから、僕がバレンタインにチョコを一個ももらえなかったのが、あまりにも哀れだったからって・・・。ひどくないですか。っていうか、どういうことですか。夜の十一時に男二人でケーキですよ。しかも相手は、あの羽井さんですよ。有り得ないでしょう」
 「有り得ないねぇ」
 「でしょう」
 十一時を少し過ぎたばかりのカフェはまだ人の姿が少なく、哲平の声はぐわんと響いたが、気にすることなく続ける。
 羽井が作っていたのは、生クリームたっぷりのチョコレートケーキだった。それを今朝までかけて食べたので胸焼けもひどいし、何より羽井の真意が分からなかった。
 「まったく、訳わかんないですよ。これがアキさんだったら、もしかして、今、ハヤリのツンデレ? ってやつで、みんなの前で冷たく当るのは、僕に好意を持ってくれてのことだったのかなぁと思いますけど、羽井さんじゃあねぇ」
 のけぞって、笑おうとすると、その前に大己がニッコリと笑って言った。
 「哲平」
 「はい」
 「それはね、恋だよ」
 鯉。
 故意。
 来い。
 濃い。
 えーと・・・。
 恋?
 誰が誰を?
 羽井さんが、僕を?
 「まっさかぁ」
 笑い飛ばし、そして、「冗談はやめてくださいよぉ」と慌てて、最後には青ざめた。
 「恋だと思うけどなぁ」
 トマトにフォークを刺し、とどめのように大己は、言った。
 「だって羽井くん、哲平といるとき、すごく楽しそうだし」
 「何・・・、言ってるんですか」
 からかっているの間違いだろう。
 レポートを作るのを無理やり手伝わされたり、パシリに使ったり。大事なフィギアを壊されたこともあった。それが、恋?
 まさか。
 ・・・・・・まさか、だよな。まさかでいいんだよな。
 テーブルの上に置いた携帯電話が鳴る。ハッとして腕が携帯電話を払い、落ちてしまった。みっともないくらい動揺していた。羽井からの着信だった。
 床の上に落ちても鳴り止まない。
 「出なくていいの?」
 頭の上から振ってくるのは、大己の声だ。
 「羽井くんからでしょ」
 「い、いいんですよ。どうせ、このあと、ゼミで会うんだし。どうせ、ロクな話じゃないですよ」
 手で掴む。その手がかすかに汗ばみ、震えた。
 「早く出て。声を聞かせて」
 電話が訴えてくるようだった。
 「・・・でも、緊急かもしれないし」
 誰でもない。自分に言い訳するようにして、そっと通話ボタンを押す。
 受話器の向こう。聞こえてきたのは、
 「遅い」
 思ってもみない。
 甘いため息だった・・・。
  
                                                         (fin)

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はじめまして。
初めまして、こんにちは。
素敵な小話を堪能させて頂きました!
羽井の好意が大己にすらバレバレなのに、桐畑がそれに気づいてないのが良いですね。
桐畑鈍そうですし(笑)
でも大己に言われて意識し始める桐畑の動揺っぷりが可愛くて萌えました。
最後の羽井のため息は俗にいう恋わずらいですね。きっと
ゆずる 2009/02/03(Tue)11:00:20 編集
ありがとうございます★
 自己満足な小話に感想なんてもったいないです。ありがとうございます。
 昨日はしょっぱなから吹き出してしまいました。この方向でいくのね?という。
 あのゼミのメンバーは本当に良いですね。
 萌えつつもしっかりと堪能させてらっています。
 次回も楽しみですね。
近藤 小古茶   2009/02/03 19:41
初めまして!
こんばんは、エトウと申します。
エンヤ目当てでドラマを見始めたのですが、案の定羽井×桐畑にハマってしまって…><

どこかにこの二人の話がないものかと探していたら、こんな素敵な萌え小説が…!
桐畑かわいい…羽井素敵…ニヤニヤが止まりません
これからが楽しみですね、では失礼しました!
エトウ 2009/02/05(Thu)21:55:22 編集
ありがとうございます★
 はじめまして。
 私もゆーやん目当てで見始めたドラマでしたが、内容もさることながら思いがけない萌えにやられました(笑)
 感想までいただきありがとうございます★
 新たな萌えが生まれたらまたトライしたいと思います(本気やも)
近藤 小古茶   2009/02/05 22:14
はじめまして!
初めまして!
羽×桐小説読ませていただきました。
素晴らしいです

羽井さんが桐畑君を好きなのがバレバレなのがいいです!
恋愛とかに不器用な感じの羽井さんと、天然に可愛さを振り撒いてる桐畑君が、とっても可愛いです←

素敵な小説ご馳走様でした!
2009/02/07(Sat)15:49:43 編集
ありがとうございます★
 自己満足な小話に感想をいただけるなんてありがたいです。
 羽井×桐畑が一大ブームにならないかとひそかに期待しています(笑)
 明日はいよいよ月曜日。
 楽しみすぎてなりません。
近藤 小古茶   2009/02/08 13:07
はじめまして
素敵な小説にニヤニヤ状態でした(笑)
羽井×桐畑はガチだと思います^^w
mari 2009/03/04(Wed)16:10:59 編集
はじめまして
 あたたかい言葉ありがとうございます!
 日に日にスキンシップが過剰になっていく二人からしばらく目が離せそうにないですね^3^
近藤 小古茶   2009/03/05 16:42
はじめまして!
羽井×桐畑をずっと探し求めてきましたー!すごい素敵なお話でキュンときました(^O^)もっと二人のお話、読んでみたいです!
ちよ 2009/03/05(Thu)05:38:09 編集
ありがとうございます!
 そう言っていただけると嬉しいです!
 また萌えが満タンになったらこっそりとUPしたいと思います(笑)
近藤 小古茶   2009/03/05 16:44
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